前の職場をリストラされたとき、今日は私の最終出社日だったよと
元同僚が連絡をくれました。

あのとき、55歳。
それから約６か月ほど
仕事が決まらず、正直どん底にいました。

そのときの感情、というか
そのときの、どよ～んとした感じがわずかながら蘇ってきて
思い出すと体が少しこわばります。

まだ忘れていないみたい。

あの時の、どこからも必要とされないかもしれない怖さと不安を。

今となっては
その後の運と選択が幸いして
57歳で正社員に舞い戻れるという機会をいただいたわけですが。

お金を稼ぐというより、やっぱり仕事をしたかったんですよね。
でも、仕事ならなんでもいいわけではなかったので
狭い業界、狭い選択肢のなかで
たぶん私にとっての最良の選択ができたんだと思います。

真正面からの転職活動では書類選考すら通らない。

運よく仕事させてもらえた場所で
頑張って認められて
そこからご縁をいただく人生でした。

23年前は、働きすぎて体調崩して退職して
子供が小さくて再就職ができなくて
過去のご縁を頼ってフルタイムのパート勤務させてもらって
1年後、お誘いを受けて正社員になりました。

そこで20年働いて、リストラされて。

ご縁を頼ってフリーランスで仕事させてもらって
1年後、お誘いを受けてまたまた正社員になりました。

私の人生
良く考えたらそんな感じの繰り返しでした。

仕事でも、対人でも、最善をつくしていれば
ご縁に助けられるんだな、としみじみ思う人生でした。

こんな歳になってもまだ助けられています。

息子には
どこで仕事をしても、ちゃんと誠意をもって対応して
ご縁を大切にしなさいよね、っていつも言ってます。

いつどこでご縁に助けられるかわからないんだからね、って。

目の前に実例がいるんだから、息子もおおいに納得です。