私は51歳で一人暮らしを始めました。
そのときは貯金がほぼなし。
人生の三大費用の一つである教育費がようやく終わって
これから老後の資金を貯めなくちゃ、と思ってた頃でした。

そんな
収入はそこそこあっても
貯金貧乏な私が
55歳だった昨年、大金を手にしました。

退職金です。
退職勧奨を受け入れる特典として、退職金増し増しでもらいました。

もらった退職金で
車のローン
ファミリーの頃のローン
住宅ローンの金利高いほうのローン
を精算しました。

とりあえずこの先どうなるかわからないので
支出を減らしておきたかったのです。

そして負債は住宅ローンだけとなりました。
退職金はまだそこそこ残ってます。

53歳で中古マンションを買ってから
繰上返済しようと貯金に励んでいます。

もし定年まで前職場で働いていたら
定年でもらえる退職金は、昨年もらった退職金の４割くらいでした。
転職して勤続25年だから少ないのだと思います。

その場合の定年までの住宅ローンの繰上返済計画は
55歳からの5年間で繰上返済に500万
プラス月払い5年間

定年になって
もし残りを退職金で完済するとしたら
少ない退職金が半分くらいになる感じでした。

そんな試算をしてた頃は
65歳までは働かせてもらえると思ってたから
そこで貯金頑張るつもりで、どうにかなるだろうと考えてました。
正直、60歳以降どんな感じになるのかあまり想像できなかったのです。

60歳になれば、年収が7割になるとか5割になるとか噂で聞きます。
1年ごとの更新で、いつ切られるかわからない時代です。

もし定年まで前職場で働いて、少ない退職金をもらってから
再雇用されないとかになっていたら、と思うと
正直ゾッとします。

そんなことを考えていると
もしかしたら、退職金増し増しをもらっておいて良かったのかな
と思えたりもするんです。

こんなことばかり考えているのって
自分の選択が間違ってなかったんだよねって
思いたいだけなんですよね。

自分の境遇が可哀想じゃないんだよね、と云いたいだけなのはわかってます。

いろいろこじつけて考えて、私、間違ってなかったよね、良かったよねって。

私ってほんと情けない。

元同僚は、
退職金をたくさんもらって、さらに転職成功したら、勝ったことになるよね。
と言います。

私としては
今の仕事がもしも60歳まで続けられたら、
退職勧奨で退職して結果オーライだったと思うこともできるのかもしれませんが
それは皮算用なので、
60歳になるまでは仕事を続けられるように頑張って
60歳になったとき、やったねって云いたいです。

早く60歳になりたいなぁ。
なんかもう疲れちゃった。
老後のためにっていろいろ考えるの、疲れちゃったよね。

とはいっても、逃げ出すこともできないから、生きていかなくちゃね。