はやく60代になりたいと思う今日この頃。

「53歳からのセカンドライフ」あと2年で60歳。60歳になったらもう少し楽になるような気がしてます。

なんとなく見えてきたこと。

今回、会社の外に放り出されて、
少しずついろんなことがみえてきたように気がしてます。


今まで、会社に守られてきた、というか
会社のなかの世界だけで、ヌクヌクしていたんだな、と思いました。


いまの世の中の不況も、安全な会社の中から眺めていた、というか
見えてもいなかったのかもしれません。


先に就活を始めている同僚から、いろいろ情報がはいってきます。


そんななか、世の中の転職って、
自分のスキルアップと、年収アップのためにするものなのかな
と感じました。


自分のスキルをもって新しいことにチャレンジして
新たなスキルを自分ものにして、また別のところに挑戦していく。


転職するたびに、年収もアップさせる。
もちろんその分の働きもする。


そんな転職組の人たちが、私がいた会社にたくさんいました。


私は、転職してきて、2~5年でいなくなっていく人を遠くからみて
確かに仕事はできるけど、どうせすぐに辞めていく人たちだよね、と
どこかでそんなふうに思っていました。


昔でいうと、腰かけ的な感じかな。


会社に長くいて、
会社に忠誠心がある自分たちのほうが会社にとって良い存在なんだ
と思っていました。


私は、20年前に、今の会社に転職してきましたが、
それはスキルアップなどという話ではなく、ただの働ける場を求めただけのものでした。


そのときの私の職務タイトルは、シニアスタッフ。


その上の職務タイトルは、マネージャーになるひとつ前の
サブマネージャーというタイトルになるので
当時35歳の自分としては、シニアスタッフで充分だと思っていました。


そのまま、12年くらい、シニアスタッフでいましたが、
特に不満もありませんでした。


ところが、職務が変わり、
さらに、会社のプロジェクトの中心メンバーになって
プロジェクトをリードしていくことが多くなってきて


あるとき、
そのような立場になる人はみんなサブマネージャー以上の人ばかりであることに
気がつきました。


同じような責務をこなしても、
私のほうが多くの責務をこなしていても
職務タイトルが低い私の給与は彼らよりも低いのです。


正直、その責務はとても辛いことも多く、
泣きたくなるのを我慢して、歯を食いしばって乗り越えていました。


なのに、私の給与はほかの人より少ない。
それがだんだん納得いかなくなって、上司に、
サブマネジャーじゃないのに、こんな責務を背負わされるのは納得がいかない、
これからもそのような責務を負わせるのなら、サブマネージャーにしてほしい
と伝えました。


上司から言われたのは、
一昨年、昨年の評価は高かったが、それと同じ評価を今年もとれば推薦できる、
ということでした。


中途採用の人は、サブマネージャーとして入社して
私よりも責務の少ないことをしているのに、


ずっと在籍している自分がひとつ職務タイトルをあげるのに
3年間、かなりの結果を出さないとならないのか、
と、そのときはとても憤慨しました。


それでも、その年も歯を食いしばって頑張って、
翌年、職務タイトルをあげることができました。


もともと、給与があがることには興味はありましたが、
職務タイトルなどはあげなくてよいならあげたくない、という考えでしたので
もうサブマネージャーで充分、定年までこれで頑張ろう、と思いました。


いま、ふと思ったのですが、
私の会社は、女性管理職を増やそうとしていました。
いまは、社長が変わりましたが、もしそういうことなら、
上昇志向がない高齢の女子社員はいらない、と思われたのかな。


今さら何を思ってももう仕方はないのですが。


話を戻して、


そのときは、中途採用はズルい、みたいなふうに思っていたのですが、
今、就活を考えるようになって、
それは、ズルくもなんでもなかった、ということに気が付きました。


彼らは、収入アップのため(かどうかはわかりませんが)に、転職を決めて、
行動をおこして、就活を頑張った人たちなんです。


自分の能力以上の年収を求めて、
その年収のもと、そこで頑張るだけなんです。


ずっと会社にいて、給与があがらない、と文句を言っているのは違うんです。


今の世の中、
給与をあげたかったら、転職して年収アップをはかるしかないのだと
気が付きました。


もしかしたら、そんな単純なことではないのかもしれないけど
私が感じたことはそういうことでした。


会社の外に放り出されて
今、ようやく世の中の厳しさを実感しています。


私がいた環境は、世の中の視点でみると、


そこそこ大企業で、
そこそプロジェクトをリードするような職務についていて、
そういうのは、大きなアピールポイントらしいのですが、


私からすると、
ただの一社員として、与えられた仕事を頑張っていただけなので、
そんな他社に通用するスキルなのか、と臆してしまうのです。


そんなことを同僚にいうと、
また自分を卑下して、もっと自信をもたないとだめだ、就活がうまくいかなくなる
と怒られます。


わかっています。
もっと自分のアピールしていかなきゃいけないことは。


本心はどうであろうと、自分の能力と成果をアピールしなければならないのは
会社の評価面接で何年も鍛えられてきました。


自分なんか全然ですよ、、、みたいな、日本人的な発言では
評価はあがらず、昇給もしないんです。


だから、
そんな臆した気持ちは、グッと押し込めなくちゃ。


本当はそういうアピールするのがめっちゃ苦手なんです。
そういう人は、転職なんて考えちゃダメですよね。